Rage Against the Machine (of Rage Against the Machine)

Rage Against the Machine
(1992/11/03)
Rage Against the Machine
★★★★★
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アメリカのロックバンド、Rage Against the Machineのファーストアルバムで、アメリカレコード協会から3.00Xマルチプラチナ認定(300万枚)された。【RIAA

音楽性は、ファンキーなリズムとメタリックなギターサウンドをバックグラウンドとした、パンキッシュなハードコアラップ。特にそのギターサウンドは、個性的なリフ、変則的な奏法など、極めて独創的。ミクスチャーロックの一つの金字塔で、余分な音が皆無な完成された作品。

また本作は、サンプリングやキーボード、シンセサイザーなどを一切使用せず、人の手による有機的なサウンドのみで作られている。

さらに、歌詞や様々な活動を通して、強い政治的メッセージを発しているバンドでもあり、アルバムアートワークにおいてベトナムの僧侶:ティック・クアン・ドックの焼身自殺の写真を使っている【ウィキペディア:ティック・クアン・ドック】。【ウィキペディア:レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンWikipedia: Rage Against the Machine, Wikipedia: Rage Against the Machine (album)

注:ハードコアラップ(ハードコアヒップホップ)とは、詩の主題には対立や自己主張などを取り上げ、音的には強いビートに、ノイジーなサンプリングを活用する。パイオニアとしては、Public EnemyやRun-DMCなどが挙げられ、ロックとの親和性がいいスタイルである。【ウィキペディア:ハードコアヒップホップWikipedia: Hardcore hip hop

Rage Against the Machine

1. Bombtrack (3rd single)

★★★★★
Music Video
ギターとベースによる這うようなリフから、爆発的に幕開ける。ヘヴィなギターリフと有機的に絡まりあうリズム、圧迫感のあるラップが極めて扇情的。

2. Killing In The Name (1st single)

★★★★★
Music Video
不穏な雰囲気を漂わせるイントロダクション。電子的には作り得ない、静から動への移り変わりのグルーブ感。ラストに至る激情的なラップ。全ての音が一体となって全身に響く。

3. Take The Power Back

★★★★☆
跳ねるようなベースラインを軸にした、変幻自在なギターサウンドとラップの掛け合い。

4. Settle For Nothing

★★★☆☆
暗雲漂うスローテンポな楽曲。明暗のはっきりしたエモーショナルなラップ、不協和でノイジーなギターサウンド。

5. Bullet In The Head (2nd single)

★★★★☆
Music Video
ベースとドラムによる分厚いサウンドラインをバックに、ラップと変則的なギターサウンドがぶつかり合う。ラストのシャウトが、ただのヒップホップのフォロワーではないことを感じさせる。

6. Know Your Enemy

★★★★★
YouTube
ミドルテンポなリズムからの突如として鳴るファストなギターリフが堪らなくいい。次々とサウンドが変化する複雑な構成の楽曲で、特に終盤での異次元的なギターソロが面白い。

7. Wake Up

★★★★☆
圧迫感のあるイントロで始まるファンキーな曲。この曲の3分過ぎから展開が凄い。

8. Fistful Of Steel

★★★☆☆
不協和音、ノイズによる変態的なギターサウンド。

9. Township Rebellion

★★★☆☆
軽いパーカッションが鳴るアップテンポなパートと、ミドルテンポなヘヴィーリフのパートが交互に現れる。

10. Freedom (4th single)

★★★★☆
Music Video
複雑なギターリフが印象的な曲だが、そのリフの後半の変化と曲の展開は劇的。


感想

久々に聴いたら、曲の複雑さにビビりました。考えてみると、自分って本当にリフが好きだなって思います。ちなみに、一番初めにやられたリフはBlack Sabbathの『A National Acrobat』でした。

関連情報

アルバム名 Rage Against the Machine
アーティスト名 Rage Against the Machine
発表 1992/11/03
評価 ★★★★★
メンバー Zack de la Rocha, Tom Morello, Tim Commerford, Brad Wilk
プロデューサー Garth Richardson, Rage Against the Machine

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