Frogstomp (1995/03/27) Silverchair ★★★★★ Amazonで詳細を見る |
オーストラリアのロックバンド Silverchar により発表されたファーストアルバムで、アメリカレコード協会から2.00Xマルチプラチナディスク認定(200万枚)された。【RIAA】
Silverchair は、ドラムの Ben Gillies、ベースの Chris Joannou、ギターヴォーカルの Daniel Johns により構成されたスリーピースバンドで、本作は彼らが15歳のときに発表され、本国オーストラリア、そして全世界で成功を収めた。
カート・コバーンの死によって、下降の一途をたどっていたグランジというムーブメントの最後の瞬きともいうべき、グランジの本流を成す最後のビックネーム。
そのグランジ全盛の後期にリリースされた本作は、ドラムとベース、全てのサウンドがリフの音圧を分厚くし、切れのあるエッジを構成するためにあると言えるほどギターリフに特化したサウンドを奏でる。また、Daniel の威風に溢れながらも若々しく伸びやかに響く歌声も、Silverchair がグランジの申し子と言われるべき要因だろう。
グランジ:オルタナティブロックの一枝で、1980年中盤にアメリカのシアトルで勃興し、NIRVANAの『Nevermind』、Pearl Jamの『Ten』、Soundgardenの『Superunknown』、Alice in Chainsの『Dirt』などの商業的成功により1990年前半のミュージック・シーンにおけるメインストリームとなった。サウンドについては、ハードコアパンクの絶叫と、ヘヴィメタルを源流とするリフ主体の轟音が特徴的である。【Wikipedia: Grunge】
Frogstomp
1. Israel's Son (3rd single)
【Music Video】
重い地を這うリフで幕開け、世界の全てをなぎ倒していく。リフはカラーを変えながら繰り返され、ヴォーカルがリフに重なるように勢いと広がりを冗長し重なっていく。
Black Sabbath を始祖とするリフの、一つの到達点と評価できるほどの最高のリフ。
2. Tomorrow (1st single)
3. Faultline
物語を紡ぐようにギターはかき鳴らされ、感傷的に歌いあげられる。そしてその最高潮は、緊迫感あるリフと激しい打撃音で彩られ終末へ向かう。
4. Pure Massacre (2nd single)
★★★★☆5. Shade (4th single)
★★★★☆6. Leave Me Out
7. Suicidal Dream
★★★★★ジャンルという枠を超えた味わい深き名曲。
8. Madman
バンドやっててこれを聴いたら絶対にコピーしたくなる、そんな名曲。
もちろん、私もやってました。
9. Undecided
陰鬱な圧迫感のあるサウンドに伸びやかに張りのある歌声が響き、エッジの効いたリフが体全体を揺さぶる。
10. Cicada
★★★☆☆11. Findaway (5th single)
★★★☆☆ファストで荒削りなへビィロック。
感想
リアルタイムにこの流れを体感していた自分にとっては、あまりにも影響を受けたバンドであり、聴きこんだバンドだ。そして、Silverchair を聴くと、これを契機にメロコア、そしてラップメタルに自分が傾倒していったことを思い出す。
関連情報
アルバム名 | Frogstomp |
アーティスト名 | Silverchair |
発表 | 1995/03/27 |
評価 | ★★★★★ |
メンバー | Daniel Johns, Ben Gillies, Chris Joannou |
プロデューサー | Kevin "Caveman" Shirley |