The Man Who Sold the World (from MTV Unplugged in New York of Nirvana)

Nirvana のアルバム『MTV Unplugged in New York』の4曲目『The Man Who Sold the World』の和訳。「The Man Who Sold the World」は、世界を売った男と訳出できる。

同曲は、1970年に発表されたDavid Bowieの同タイトルのアルバムに収録されており、これはNirvanaによるカヴァーである。

本曲を収録した『MTV Unplugged in New York』は、1983年11月18日にニューヨークで行われた MTV Unplugged で演奏、録音され、1984年11月1日にリリースされた。



4. The Man Who Sold the World 

We passed upon the stair
We spoke of was and when
Although I wasn't there
He said I was his friend

俺たちはその一段を踏み越えた
俺たちは昔のことを話した
俺はそこにいなかったが
彼は俺が友達だったと言った

Which came as a surprise
I spoke into his eyes
I thought you died alone
A long long time ago

それは驚きとして胸に去来した
俺は彼の目に向けて話した
俺は思った、お前はたった一人で死んだことを
ずっと…、ずっと前に


Oh no, not me
We never lost control
You're face to face
With the man who sold the world

ああ、俺じゃないんだ
俺たちが自らを失ったことなどないんだ
お前は対峙している
世界を売った男と


I laughed and shook his hand
And made my way back home
I searched for form and land
For years and years I roamed

俺は笑い、手を振り
そして家に帰った
俺は形と土台を探し回った
何年も何年も歩き回った

I gazed a gazeless stare
At all the millions here
I must have died alone
A long, long time ago

俺は虚ろな眼差しでじっと見つめた
ここにある何百万にも及ぶ全てを
俺はたった一人で死んだはずだ
ずっと…、ずっと前に


Who knows? Not me
We never lost control
You're face to face
With the man who sold the world

誰が知っていると言うんだ?俺じゃないんだ
俺たちが自らを失ったことなどないんだ
お前は対峙している
世界を売った男と


Who knows? Not me
We never lost control
You're face to face
With the man who sold the world

誰が知っていると言うんだ?俺じゃないんだ
俺たちが自らを失ったことなどないんだ
お前は対峙している
世界を売った男と

魂を売り渡した男

歌詞は、当時のカート・コバーン(Kurt Cobain)の心情と同様に、自らの魂や人格を世界に売り渡した男について語られているようにみえる。

しかしこの歌詞は本来、誰しもが持つ自分の精神の多様な側面や、完全に把握していない自らの精神の一部について語っているようだ。


統合されていない自らの精神

デビッド・ボウイ(David Bowie)は、この曲について以下のように語っている。

I guess I wrote it because there was a part of myself that I was looking for.

Maybe now that I feel more comfortable with the way that I live my life and my mental state (laughs) and my spiritual state whatever, maybe I feel there's some kind of unity now.

That song for me always exemplified kind of how you feel when you're young, when you know that there's a piece of yourself that you haven't really put together yet. You have this great searching, this great need to find out who you really are.
訳:
僕が探していた自分のある部分がそこにあったために、僕はこの曲を書いたんだと思う。

今となっては、どう生き、どのように精神を保ち、どのように自らの魂の有り方を維持するかについては満足しているんだ。多分いまは、幾つかのある種の統一的なものが僕にあると感じているんだよ。

僕にとってのその曲は、いつも例示してくれるんだ。若い時の、まだ統合していない自分自身の欠片があると分かっている時の感じ方みたいなものを。みんな、このような重要な探求を経験している。この重要な探求は、自分が本当は何者かを見つけ出すために必要なことだと思うんだよ。


諦観を呼び起こす退廃的なアコースティックサウンド

僅かな華やかさと退廃さ、そして諦観を醸し出すサウンドに、人生に倦み疲れたような歌声が重ねられる。

それは、人生の深淵を覗き込む人間を想起させ、聴く者に生について思い巡らすことを強いる。


関連情報

曲名The Man Who Sold the World 
アルバム名 MTV Unplugged in New York 
アーティスト名 Nirvana
発表 1993/11/18
評価 ★★★★★
作詞作曲者 David Bowie
著作権 EMI Music Publishing, BMG RIGHTS MANAGEMENT US, LLC, TINTORETTO MUSIC


関連リンク

Amazonへのリンク

iTunesへのリンク



スポンサーリンク
スポンサーリンク